二重の扉

光

今年はあんまり映画をみれなかったので、ベストテンではなく印象に残ったところだけ。

演技がすごかったのはこのふたり。
「百円の恋」安藤サクラ
「そこのみにて光り輝く」「海月姫」菅田将暉
「紙の月」の宮沢りえもよかったけど、これは本人の演技云々より、はまり役なんだと思いました。

「レッド・ファミリー」
家族の愛情なんて家族からはみだした者にしか見えないファンタジーなのだ、という泣ける作りなのにシビアな映画。疑似家族は本物の家族にはなれない。本物の家族は「家族愛」なんて言葉でくくることはできない良くも悪くも特殊な関係なんだ、ということを思い知らされます。

「ソウォン/願い」
性犯罪被害がテーマ。でも復讐をしたり悲惨さだけを強調したりということをしていないので、今までとは違う映画が出てきたなと頼もしく思いました。(悲惨さで見る人の怒りを引き出すのも意義があるのはわかっています)

「滝を見にいく」
自分や知り合いが映画に出てるみたい・・・と観客みんなが思っているような雰囲気で、地味な話なのに客席が熱いという、今までにない貴重な体験をしました。

あと、今年見たもので好きだったのは・・「鑑定士と顔のない依頼人」「リアリティのダンス」「アナと雪の女王」「新しき世界」「イントゥ・ザ・ストーム」「テロ、ライブ」「下女」など。

今年は何本か演劇も見て
ブス会「男たらし」
月刊「根本宗子」 『スズナリで、中野の処女がイクッ』
クロムモリブデン「こわくないこわくない」
劇団どくんご「OUF!」
二兎社公演39「鴎外の怪談」
てがみ座「汽水域」
イキウメ「新しい祝日」
笑の内閣「超天晴!福島旅行」
など、ほかの人の評判を見て何を見に行くか決めるという姑息なことをしたので
あまり外れがなく、なによりでした。演劇のチケットは高いんですよね・・・慎重になります。

来年もいい作品に出会えますように。

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