きねがわスタンプラリー、初参加してきました。
東墨田会館には地域の小学校で行なわれた皮なめし体験関連の展示があり、「におい」が原因で起きたいじめ問題や生徒の不安などについても書かれてありました。
最初に学校で皮なめし体験をやろうというきっかけになったのは、ある生徒が香水のにおいがするということで苛められたことだった。小学生が香水?その原因がわかったのは家庭訪問の時。母親が皮のにおいを消すためにつけていたものだったそうです。
皮革・油脂工場は独特のにおいがあり、仕事の実体がわからないとただネガティブな印象だけが残ってしまう。それを何とかしたいという小学校・中学校の取組みをみることができました。
わたしが撮影した墨田区立吾嬬第二中学校の革の写真も一緒に飾られていました。
ひとつひとつの会場には皮革関係の資料展示や地域の歴史についての資料展示、小物を作ったりなどの体験、射的やボッチャ(脳性麻痺など重い障害をもつ方向けに考案されたスポーツ)体験をしたり、実際に工場で使われている機械を見ることもできたりなど、相当に充実した内容でした。午前中だけじゃ時間が足りない…!
午後は、隅田川そばで撮影。雨が降りそうで降らなくてよかった。
追記:皮革工場のにおいの件。
別冊Vol.7「東北学」に掲載されている関野吉晴氏の皮革工場での体験労働記事より引用します。
「私の家までは、京成線から都営地下鉄を経て京王線と乗り継いで帰らなければならない。脂と薬品のにおいがする。乗客に嫌な顔をされると思ったが、みな気付かないようだった。家に帰って家人に尋ねたが、特に匂わないという。だが、私はにおう。私の鼻毛に薬品や脂の飛沫がまとわりつき、におっていたのだ」
これはわたしの実感とも合っていて(といっても撮影しているだけですが、、)自分ではにおいが残っている、とはっきり感じるのですが、それは他の人には分からないようです。